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初めての相談 〜ゆいの悩み〜

夫の不倫が発覚した時、あなたはどうしましたか?
信じていた人からの裏切りに、心が引き裂かれるような思いをしたのではないでしょうか。

不倫という現実を前に、怒り、悲しみ、絶望…。


様々な感情が渦巻き、どうすればいいのかわからなくなってしまう。
そんな経験をされた方も、多いのではないでしょうか。

でも、あなたは一人じゃない。
必ず、あなたの味方になってくれる人がいます。

今回は、そんな不倫に悩む女性を支援する「サレ女」の物語。
初めての相談者である、ゆいの悩みにれいかがどう向き合うのか。


二人の女性の心の機微に迫ります。

サレ女の活動が始まって数週間が経った頃、一通の相談メールが届いた。
差出人は、ゆいという女性。

結婚して5年目、夫の不倫が発覚したという。

ゆいのメールには、こう綴られていた。

「夫の不倫が発覚し、私は深く傷ついています。
信じていた夫が、私を裏切っていたなんて…。
しかも、夫は不倫相手の女性に本気になっているようで、私に離婚を切り出してきました。
どうしたらいいのかわかりません。もう、何を信じていいのかさえ…」

メールを読んだれいかの胸は、痛みで締め付けられるようだった。


ゆいの悲痛な思いが、ひしひしと伝わってくる。
れいかは、かつて恋人から同じような裏切りを受けた経験があった。
あの時の絶望感が、今でも心に深い傷として残っている。

ゆいの相談に真摯に向き合おうと、れいかは決意する。
自分自身の経験を胸に、ゆいが前を向いて歩いていけるよう、精一杯支えていきたい。
そう強く思うのだった。

れいか|運営
りか、今日は私が相談に乗るわ。ゆいさんをサレ女に招いて、直接お話を聞くことにしたの。
りか|助手
うん、わかった。お姉ちゃん、頑張ってね。私はお茶の用意をしておくよ。

その日の午後、ゆいがサレ女を訪れた。
玄関のチャイムが鳴り、れいかが応対に出る。


ドアを開けると、そこには小柄な女性が立っていた。

れいか|運営
はじめまして、ゆいさん。サレ女のれいかです。今日はよろしくお願いします。
ゆい
こちらこそ、よろしくお願いします…。

ゆいは、心なしか憔悴しているように見えた。

目の下のくまが目立ち、表情も暗い。
夫の不倫の発覚が、彼女の心身に大きな影を落としているようだった。

リビングに通されたゆいは、そわそわと落ち着かない様子でソファに座る。


れいかは、ゆいの緊張をほぐすように優しく話しかけた。

れいか|運営
ゆいさん、今のお気持ちを聞かせてもらえますか?
ゆい
私…夫の不倫が発覚して、頭が真っ白になってしまって…。
どうしていいかわからないんです…

ゆいは、夫の浮気の事実を知った時のショックを語り始めた。
信頼していた夫の裏切りに、言葉にできないほどの絶望感を味わったという。

ゆい
夫は不倫相手の女性に本気のようで、私に離婚を切り出してきたんです。
私には何の非もないのに…。なんで、こんな目に遭わないといけないんでしょうか…

ゆいの目から、大粒の涙がこぼれ落ちる。
れいかは、そっとゆいの肩に手を置いた。

れいか|運営
ゆいさん、あなたは何も悪くありません。不倫をしたのは、あなたの夫です。
でも、今はショックで何も考えられないかもしれませんね。
れいか|運営
無理に前を向こうとしなくていいんです。今は、自分の気持ちに正直になることが大切。
怒りも、悲しみも、絶望感も、全部受け止めてあげましょう。

れいかの言葉に、ゆいは泣きじゃくりながらうなずいた。
夫への怒りと、不倫相手への嫉妬。
愛していた夫を失った悲しみと、結婚生活への絶望。
ゆいの中で渦巻くネガティブな感情を、れいかは決して否定しない。
むしろ、その全てを受け止めることが、今のゆいには必要なのだと言う。

れいか|運営
ゆいさん、今はゆっくり休んで、自分の気持ちと向き合う時間を作ってください。
そして、少しずつ前を向いて歩いていきましょう。
れいか|運営
今はとても辛いかもしれません。でも、必ず乗り越えられます。
あなたには、乗り越えられる強さがあるはずです。
ゆい
れいかさん…ありがとうございます。
私、頑張ってみます。一人じゃないって、わかったから…

ゆいは、涙を拭いながら微笑んだ。
れいかの言葉が、ゆいの心に一筋の光を差し込んだようだった。

初めての相談を終え、れいかは深い安堵感に包まれていた。
ゆいの心に寄り添い、支えになれたことが何よりも嬉しかった。
そして、サレ女の活動の意義を改めて実感するのだった。

ゆいとの別れ際、れいかはこう告げた。

れいか|運営
ゆいさん、いつでもサレ女に連絡してくださいね。
あなたの味方は、ここにいます。

ゆいは、小さくうなずき、サレ女を後にした。
まだ暗い表情ではあったが、どこか前を向く強さが垣間見えた。

ゆいが帰った後、れいかは一人思いに耽った。
ゆいとの対話で、自分自身の過去とも向き合ったような気がしたのだ。
恋人の裏切りで傷ついた自分。その痛みは、今もれいかの中に残っている。
でも、その経験があるからこそ、ゆいの気持ちがわかる。
だからこそ、ゆいに心から寄り添うことができたのかもしれない。

れいかは、改めて自分の経験の意味を噛みしめるのだった。
過去の傷と向き合い、そこから学んだことを、今のサレ女の活動に生かしていきたい。
そう心に誓った。

そのとき、ふと昔の恋人、ミオンのことを思い出した。
ミオンは占い師をしている。二人が付き合っていた頃、よくれいかの悩み事を占ってくれたものだ。
あの頃のミオンは、れいかの心の支えだった。今もミオンは占い師を続けているのだろうか。

「ミオンに会ってみようかな…」
ふとそんな思いがれいかの胸をよぎった。
ミオンなら、サレ女の活動のヒントをくれるかもしれない。
占いの力を借りて、もっと多くの女性たちの支えになれるかもしれない。

れいかは、ミオンに連絡を取ることを決意した。
昔の恋人との再会に、少し緊張もあったが、それ以上に期待が膨らんでいた。
ミオンとの再会が、サレ女の新たな一歩になることを、れいかは確信していた。

次回は、「占い師ミオンとの再会」。
れいかの決断が、サレ女にどんな変化をもたらすのか。
お楽しみに。